冬にわかる正直と嘘つき
こんにちは、BREEMHOMEの鬼頭です!(^^)!
住宅の基礎にはコンクリートが使われています。
実は、真冬でも平気で18や21N/mm2と言った強度の弱いコンクリートを打つ業者が後を絶ちません。
寒い時期なのに弱い強度のコンクリートを打設する業者がいる理由は2つです。
一つは、コンクリートの事を知らずに漫然と打っている、いわゆる『無知』からくるものです。
もう一つは、少しでもコストを抑えたい、というコストダウンの欲求に負けてしまうパターンです。
情けない話ですが・・・。
では、そんなにコンクリートの価格は違うのか?
というところですが、ある事例で見てみましょう。
下の表は生コンクリート協同組合が公表しているコンクリートの価格です。
一般的な1階の床面積が60m2程度の建物の基礎コンクリートは、全体で約18m3(立法メートル)使われます。
そうすると右の表のように21N/mm2のコンクリートの価格は、約15,200円前後です。
そして、本来冬の季節に使うべき27N/mm2のコンクリートの価格は、16,300円前後です。
その価格差は約1,100円/m3程度しか違いません。
基礎に使う18m3のコンクリートのトータルの価格差は、たった20,000円程度です。
基礎工事の全費用は、100万円前後しますから、たった2万円の費用をケチって、
冬に弱いコンクリートを打つのは、建築主の事など全く考えたことのない会社のやることです。
ひたすら自分勝手なコストダウンあるいは無知な嘘つき業者以外の何者でもありませんね。
寒冷地にお住まいの方は、住宅会社の営業マンに冬の基礎工事について聞いてみましょう。
正直者と嘘つき者を見分けることができますのでお試しください。
注)生コンクリートの価格は、生コン会社が公表している場合が多いです。
ネット検索してみましょう。キーワードは「生コンクリート 価格」でヒットします。