断熱って意外と新しい
こんにちは、BREEM HOMEの鬼頭です!(^^)!
■ 断熱の歴史は意外と浅い!?
今でこそ、断熱をすることは当たり前になっていますが、断熱の歴史は非常に浅く、実際に公庫融資で「断熱」
が具体的に義務づけられたのは1989年と、ごく最近のことなのです。言い換えれば、戦後の半分の期間は断熱を
全くしていない住宅なのです。
では、どうして断熱が必要になってきたかというと、1973年の第一次石油ショックと、1979年の第二次石油ショック
によって石油自体が無尽蔵ではないこと知ったからです。さらに同じ頃、地球温暖化の問題が提起され、
断熱の促進が進んでいったのです。
しかし、「断熱化」を進めたゆえに、そのデメリットとして「内部結露」などの問題が新たに発生する
ことになりました。この解決には、断熱材を厚くするだけではダメで、「建物の気密化」をしないと
「内部結露」が防げないということがわかってきました。
■ 「断熱」義務化への流れ
1889年に公庫融資を受ける住宅に、断熱が義務化され、1992年に公庫の断熱の割増融資制度ができ、
住宅にも「断熱を入れることが必要な時代」になっていきました。
そして最近の「住宅エコポイント」などのおかげでやっと、「住宅には断熱をするのが当たり前」
の時代になったのです。
また、「断熱」と「省エネ」は切っても切れない関係です。右図の1967年の電気使用量を見てみると
使用量が少なく平坦なことに驚きます。1985年は、エアコンが普及したことで夏と冬で電気代が上がっています。
2004年が、1985年よりも増えているのは、暖房便器や小型家電、食洗機など電気をつかう日用家電が飛躍的に
増えたためです。とはいえ「断熱」と「気密性」が向上した家だからこそ、この程度の電気使用量で済んでいる
とも言えるのではないでしょうか。